めったに更新される事の無い日記です 本文へジャンプ
日記


2010年02月11日(木)
どんどろ大師
今南座で歌舞伎鑑賞教室を行ってるのですが、その中の『どんどろ大師』(正確には国訛嫩の笈摺 どんどろ大師の場)という出し物の話を。

前半の尼さんとお弓の件はかつあいしまして・・・

お茶屋で尼の妙天さん、妙珍さん、お弓さんの3人で休んで居る所に、年端もいかない巡礼の子お鶴がやってきます。
色々尋ねていると、お鶴は訳あって手離したわが子だとお弓は気づきます。
お鶴はこれまでの道中、宿には泊めてもらえず、山の中で寝たり、人の家の軒下で寝て叩かれたり・・と身の上を話します。
お弓は必死の思いで耐え忍び、涙を堪えながらお鶴の髪を梳いてやります。
そうしていると、やはり血のなす業かお鶴はお弓が母様の様に思われ、
なんでもしますのでお傍に置いてくださいと申し出ます。
ただ、お弓は夫が無くした家宝を探すため盗賊になっている身の為、名乗ればお鶴を巻き添えにするかも知れません。
断腸の思いで、名乗らず、渡せるだけのお金をお鶴に渡し、別れるます。

ここで、尼さん二人のお笑いが少しあり、

場面は再びお弓に戻ります。
その時、お弓は、今別れたら、もう会えないかもしれない。
また、年端もいかないわが子をつらい旅に出させえて良いものか・・もし巻き添えにしてしまうような事が起こるならその時に考えようと、決心し、お鶴の後を追い花道へ急ぎ、幕となります。

私はこの話初めてだったので、『良かったな!お弓よう決心した!お鶴幸せになれよ!』
そしてこの話の続きの存在知らない者達で心救われた時、この話に詳しく、続編の存在と続編の内容を知る笛方の人間が・・・
笛方『この後、お鶴父親に殺されまっせ』
私 『え??え??』
笛方『いや、この後、お弓の家で父親がお鶴がお金持ってるの見つけて殺して奪いまんねん』
私 『・・・・』
笛方『かわいそうにね・・・』

聞きたくなかった!!!!!
しばし、笛方を攻め、落ち着いてから・・

私 『でも、まあ、お弓と少しの間でも幸せな時間過ごせたんやろ・・・』
笛方『いや・・・確かそのに殺されてまっせ。まあ、数時間ちゃいますやろか』

私 『・・・・・』
笛方『文楽、こんなんばっかりでっせ』

興味の御座います方は、14日まで南座で演じられております。
ハンカチをご用意して来場ください。
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